インスリンというホルモンの分泌が低下あるいは欠損している内分泌疾患です。
1型糖尿病の方は、インスリンというホルモンの分泌が少なくなっています。 そのため、インスリン治療が欠かせません。
しかし、上手にインスリンを補充することで、 糖尿病がない方と変わらない生活を送ることができます。
インスリンの分泌が低下したことで自分を責めていませんか?
過度な食事の制限をしていませんか?
様々なことに限界を作っていませんか?
1型糖尿病の特徴を知り、上手に付き合っていけるように、一緒に考えていきましょう。
インスリン分泌が低下していくスピードに応じて3つの種類があります。
それぞれ、「劇症」「急性発症」「緩徐進行」と言われます。
最も早くインスリン分泌が低下します。
約1週間でインスリン分泌が枯渇してしまうため、糖尿病性ケトアシドーシスという重篤な状態に陥ってから診断されることもあります。
腹痛や著明な全身倦怠感といった、糖尿病とは気づきにくい症状で受診されますので、診断に苦慮するケースもあります。
発症時には急性膵炎や腸炎との鑑別診断が必要です。
発症後は、すい臓からのインスリン分泌がほぼ完全に枯渇してしまうことが多いことも特徴です。
血糖コントロールをサポートするデバイス(機器)も進化しています
この機器を用いると、想定外の血糖変動や、睡眠時の血糖の推移など、ご自身の血糖値を完璧に把握することができます。
カーボカウント(炭水化物量に応じて、インスリン量を決める方法)の設定や振り返り、基礎インスリン量などの設定に力を発揮します。
現在、当院では3種の機種をご利用いただけます。
インスリンポンプ療法(CSII)は、携帯できる小型のインスリン注入ポンプを用いて、インスリンを皮下に持続的に注入する治療法です。
ペン型インスリンによる自己注射より生活の自由度を高め、QOL(生活の質)向上に有効な治療法として認知されています。
持続血糖測定器とリンクさせることで、低血糖時には自動的にインスリン注入を中止することが出来る機種もあります。
また、インスリン注入部分とポンプが一体になっており、操作をリモコンで行うため、チューブフリーになっているため、チューブによるトラブルの不安がなくなっている機種も登場しています。
それぞれの生活スタイルに合わせた治療法を選択していきましょう。